今井和世 × Mellow Glass

2017年 10月28日~11月14日

画家/版画家 今井和世さんと、硝子作家 Mellow Glass タナカユミさんによる二人展。

お二人とも当ギャラリーでは初めての展覧会になります。


山梨県在住の今井さんは、八ヶ岳のアトリエ空詩土(ソラシド)を主宰。

国際基督教大学在学中より水彩画を描き始め、1999年より八ヶ岳に移住、デンマーク ボーンホルム島で版画を学び、 その後はアトリエとデンマークを往き来しながら創作と展示活動を行っています。

イラストレーション、書籍の挿絵、エッセイ、針金アートも手がけています。繊細な線と深みのある色彩によって描かれた、自然や生き物への慈しみの込もった今井さんの作品は、日本人離れした不思議な空気感に包まれています。

北欧デンマーク最北の地、海辺と草の景色で過ごした日々から生まれたお話と小さな版画たち「草のくにのお話」をテーマに構成します。

長野県在住のタナカさんは、砂糖菓子のような甘く優しい雰囲気の硝子作品を作っています。

富山ガラス造形研究所、金沢卯辰山工芸工房を経て、現在は八ヶ岳のアトリエでガラスと日々向き合っています。

パート・ド・ヴェール(Pate de verre)という技法を用いており、作品は全て1点ものになります。この技法は紀元前16世紀頃にメソポタミアで考案され、1度は消滅した技法。カレットと呼ばれるザラメ状のガラスを石膏型に詰め、窯の中で焼き上げ、冷却後に研磨で仕上げるガラス成型法で、作業工程において多くの手間と時間と技量が要求されます。1つの作品に数ヶ月要することも。一見してガラス作品とは思えない、ぬくもりのある世界が広がっています。1つ1つ違う表情を持つガラス作品で、硝子の街を創ります。


二人の女性作家による美しい作品の世界をお楽しみ下さい。 

◆作家コメント

山梨で絵を描いている今井和世

長野で硝子をつくっているMellow Glass

2つの場所のあいだには八ヶ岳があり

山梨から眺める八ヶ岳の景色

長野から眺める八ヶ岳の景色がありました。


八ヶ岳の麓に暮らしている2人

それぞれが出逢ったのは6年ほど前のこと

お互いよく知らないまま作品を一緒に展示する機会が、はじまりです。

硝子と絵画というジャンルは違いますが八ヶ岳で暮らしながら、植物を見つめ、

四季を肌に感じつつ作品を創るという共通点があるように思います。

展示の際に大切にしていることの一つです。


◆作家在廊日

今井和世 11月9日

タナカユミ 10月28日

【会期】

 2017年 10月28日(土)~11月14日(火) 

10:00~18:00(最終日16:00)会期中無休

日本郷土玩具館「プラスワンギャラリー」